尿管結石3/3(俺は体の中で石を作る男)

手術当日、朝から食うなってさ。
レントゲンとって「流れてないねー」
「じゃ、午後4:00から」。

まず全身麻酔が怖い。
俺、大病なんてした事ないから
麻酔ってどんなん?
麻酔なんて歯医者でしかしたことない。

渡辺淳一の作品に麻酔から覚まさないという
小説あったような、ないような。
目覚めなかったらどうしよう・・・・・。
そんな事しかでてこない。

いざ本番。
そんなすぐ寝ないだろう、と思ってたら
すぐ落ちた。麻酔すげー。
起きたら、もう病室に運ばれてた。

こっから12時間横になったまま。
意識があるぶん、動けなくて辛い。
なんせポコチンに管。
尿は自動で対外タンクへ行ってるようだ。

管は尿道口から膀胱に入ってるんだろう。
ちょっと腰ずらすと、痛い。
横になったままジッとしてるのが一番。

朝から食ってない。
急に食ったらダメとの事で、
20:00頃だったか、おにぎり1個とお茶。
おにぎりがめっちゃ美味しかった(泣けた)。

辛い、寝れない。
看護師の方が夜中とか来てくれる。
寝れない、と言ったわりには寝たらしい。

朝7:00前だったか、
看護師の方が着てポコチンから管を取ってくれた。
俺「ぐほっ」
ちょい痛い。
激痛に比べれば屁。

が本当に痛いのは排尿。
オシッコ出すとき、尿道がめっちゃくちゃ痛い。
普通に出せない。
コントロールして、ゆっくり出してかないと
もう電気が走る程の痛さ。

オシッコすんの、すげー怖かった。
1日たてば、だいぶ良くなったが、2、3日怖かった。

それとずっと血尿出っぱなし。
面白い位に真っ赤っ赤。
これは当分続いた。

先生「腎臓と膀胱の間の尿管に管(チューブ)入れてるから」
(この管をステントと呼ぶ)
先生「1か月後に取りましょう」
俺「え?また手術ですか?」
先生「いや、取るだけだから、麻酔なし。大丈夫」
俺「・・・・・」

この1か月、ずっと血尿出っぱなし。
これ普通なのかな????

でステント取る日。
下半身丸出しで、妊婦が出産するときのような椅子、
あのM字開脚になる椅子に座らされる。
俺からは見えないように、いちもつをいじられる。

麻酔無し、何やら尿道口から入れている・・・。
痛くない・・・わけない。
看護師から「はい、口で大きく息吸ってー」
俺「はーふーはーふー」、出産か!

先生「うーん、血でステント見えないなー」
「ちょっと吸って」と看護師に言ってる。
なんだ?血尿吸ってんのか?
兎に角、膀胱内をいじくり回されてるのは分かる。
俺の心の中「はよやって・・・・・」

何分経ったろう?
5分位だったと思うが、長く感じた。
先生「はい、取れた、はい、これね」
見せてもらった。
あー、ほんとにただのチューブだ・・・・・。
意外な事にちょっと緑色だった・・・・。

後日、レントゲンで石無しを確認。
やっと激痛からおさらば出来た。
が、
先生「まだ腎臓に3つ石あるねー、これ、ここ、ここ」
俺「え、どうせばいいんですか?」
先生「自然に流れればいいけどねー」
「また、半年後に来てください」
「痛くなったら、すぐ来て」
俺「・・・・・」

半年後、相変わらず腎臓に3つの石。
今度は1年後だそうだ。

【今日の1曲】
真心ブラザーズ ~ STONE

真心の最高傑作といえば、これ。
問答無用。
4枚目までは、フォーク路線風だったが、
このアルバムでとんでもなくROCKしてる。
Rage Against The Machineとかレッチリとか
意識したのか?

でSTONE。
尿管結石の歌。
俺の心情をここまで表現した歌はない。
世の尿管結石者は、この曲で涙する。

まじで歌詞だけ読むのでなく、
曲を聴いて歌詞に耳を傾けてもらいたい。
このアルバム、歌詞カードが入っていない。
自分の耳で感じてほしい、という事。

この歌詞にある通り、僕は進化をとげたのだ。
体の中で石を作ったのだ。
どうだ、すげーだろ!
そして、まだまだ石を作って進化中!

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