ぼっちパーク

朝一サウナ帰りに中島公園に寄ってみた。
仕事辞めたいなー、なんて思いながら。

木陰のベンチに座る。
既に先客がいる。

平日の朝、AM9:00過ぎ。
天気が良い。

座ってるのが、おじいいさん、おばあさん。
若い人はいない。

速足で通り過ぎてく人々。
通勤なのかな?

犬の散歩の人。
子供を遊ばせるお母さん。

みんな、なんかやる事はあるのよね。
その日の目的があるのよね。

でも、なぜか、このベンチに来て座る人は
今日の用事が無いようなおじいさん、おばあさん。

座ってボーっとしてる。
もう働かなくてもいいんだろう。
スマフォ見るわけでもない。
ただただ、じーっと。

これが仲間同士なら、しゃべるんだろうなー。
でも、独りで来てるような人ばっかだ。

「独老人がやる事なくてベンチで座ってる」
ようにしか見えなかった。

ちょっと怖くなった。
あれ?俺はどうなんだ?
何も目的がない毎日をとなったら・・・・。

むっちゃくちゃ働いてた時には
いいなー、何もしないでいれて、と思った。
老人なって、ボケーっとしたいと思った。

でも今は、何も目的がない休暇を取って
独りで公園来て、おじいさん、おばあさんと
一緒にベンチに座っていたら、
「あれ?」と思ってしまった。

これじゃ、まるで
Simon & Garfunkelの「old friends:旧友」じゃないか!


年老いた友人同士
旧くからの友人同士
ブックエンドのように
公園のベンチにすわってる

ブックエンド=本立て

まじでギョッとした。
且つ、ここのベンチに座ってるご老人は
友人同士ではない。

独り座ってボーッとして、
また立ち上がり独り歩いていった。

若い頃に見たときは
あー時間あって何もしなくていいなーと思った。

が、今はなんだ?
怖くて怖くてたまらない。


今から何年も先
ひっそりと公園のベンチにすわる
僕らの姿を想像できるかい?

もう何年も先の話でないのだ。
かなり現実に近いのだ。

怖くなってベンチを立ち上がり
公園の奥へ行った。

札幌に30年以上住んでて、中島公園にも
何回も来て、プロレスんときも来てたのに
庭園があるのを初めて知った。

「こんなんあったんだ・・・・」

庭園入って、木々の緑が生い茂る道
こんなとこに滝があったのか!!
緑がとても緑
奥に映るはプレミアホテル中島公園札幌。
池もあって、中島には亀がいた。
地面も緑いっぱい。
これは庭園でないけど、公園サイドを流れる川。

庭園見て、心洗われた。

いつかは老人になる。
それを分かって、やれる事、やりたい事をやろう。

やりきったなら、公園のベンチで
ボーっとしてもいいのかな、と。

亀だって、ひなたぼっこしてたよ。

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